【Copyright】?2008 STUDIO NURIMBOいつか消えゆく牛の鈴音がやさしく響く。『牛の鈴音』は、失われていくもの、消えていくものへの哀切の感情を呼び起こす。普通は15年しか生きない牛が40年も生きた。それは、お爺さんとの絆がなしえた奇跡なのだろうか。お爺さんとお婆さんが同じ日常を繰り返し、60年以上も連れ添っていることも、現代から見れば奇跡かもしれない。彼らの命の営みは、切なさを越えた深い感動を観客にもたらすだろう。
この映画は、主人公のお爺さんの農業のように、「ない」ものが多い。韓国ドキュメンタリーの定番であるナレーションがない。大きな事件もおこらない。政治的メッセージもない。美しく格好いい若者もでてこない。描かれるのは、腰の曲がった老人二人と一頭の牛のみである。市販の飼料を使わず夜明けから牛のエサを刻む。機械を使わず牛に引かせて畑を耕す。牛が食べる草のために農薬は使わない。お爺さんの農業は効率重視の現代のまったく対極にある。よろよろとした足取りで荷車をひく老いぼれ牛の動きのように、すべてはゆっくりとしている。
79歳になる農夫のチェ爺さんには、30年間もともに働いてきた牛がいる。牛の寿命は15年ほどなのに、この牛は40年も生きている。今では誰もが耕作機械を使うのに、頑固なお爺さんは牛と働きつづける。牛が食べる草が毒になるからと、畑に農薬をまくこともしない。そんなお爺さんに、長年連れ添ってきたお婆さんは不平不満がつきない。しかしある日かかりつけの獣医が、この牛はそろそろ寿命だ、今年の冬は越せないだろうと告げる…。
●発売日:2010/09/08
●出演:チェ・ウォンギュン/イ・サムスン ほか
●仕様:DVD1枚組/2009年・韓国/本編78分+特典映像30分
●音声:韓国語
●字幕:日本語
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