野良猫達の生きる姿に心を打たれ、愛らしさに心奪われる。
―僕は魔法にかけられたように一歩ずつ野良猫の世界にいざなわれ、その流れに僕は喜んで身をまかせた―。
これは、どこにでも存在するが誰もが注目していなかったある町の野良猫たちの報告書だ。私たちの身の回りに住んでいる野良猫たちの家族史であり、成長と受難、喜怒哀楽についての記録である。

本作はイ氏のブログ「雲と鮭、あるいは雨季の旅人宿」に掲載された＜野良猫報告書＞が書籍化されたもので、2009年の韓国での発売当時には6週連続でベストセラーとなり、韓国の猫本として歴代最多販売数を記録した。2011年11月には本作を原作とする映画「猫のダンス（Dancing Cat）」が韓国で公開されている。

「道の上の詩人」としてこの15年間、韓国内外の秘境や島などをめぐる緩やかな放浪の旅を続ける。野良猫と共にしたこの4年間も、彼の姿は常に道の上にあった。
1995年に「実践文学」新人賞を受賞。著書に詩集「こんにちは、ポトポトさん」、「精神が痛い」、旅行エッセイ「天に一番近い道 －チベット茶馬古道を行く」、「風の旅人 －路上に綴るモンゴル」、文化紀行「消えゆく秘境を探して」、「消えゆくこの地の叙情と風景」、「古家紀行」など多数。

●発売日:2011/12/26
●言語:日本語
●仕様:約350頁
●販売元:ポルケ

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